瀬戸内文化財修復所

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東⼤寺中性院
弥勒菩薩⽴像

2014年模造
作家蔵

東⼤寺中性院弥勒菩薩⽴像メイン画像

原本像は、像内納⼊品により建久年間(1190〜1199年)に制作されたことが知られ、波打つ⾐縁や⾯貌表現などから、いわゆる「宋⾵」の代表的作例とされることが多い像です。もとは興福寺に関わる像であったとみられ、廃仏毀釈を逃れ東⼤寺に移ったと推定されています。別材製の脚が膝の⾼さまで挿⼊されているなど、像⾼に⽐して⾮常に複雑な構造を持っており、造像中に⼤きな姿勢の変更が加えられたと考えられます。慶派を代表する像の1つですが、のちの善派につながる要素を多く備えていることも指摘されています。

東⼤寺中性院弥勒菩薩⽴像サブ画像 東⼤寺中性院弥勒菩薩⽴像サブ画像 東⼤寺中性院弥勒菩薩⽴像サブ画像